レイヤードサウンド| The 3rd Edition| 4チャンネルセット
Volkswagen
Golf8 R Variant
4チャンネルセット
既設サウンドシステム:Normal
取付店舗:Golf8 R Variant
ライフステージとともに、クルマの形状や予算が変化するオーナーがいる一方で、同一の車種をモデルチェンジの度に買い替えて乗り継ぐオーナーもいる。VolkswagenのGolfも代々のモデルを乗り継いでいるオーナーが比較的多い車種のひとつではないだろうか。性能や機能が進化したり変化するのを味わうのも愉しみのひとつに違いない。オーディオの性能が先代よりも良くなっているか、非常に気になるところだ。実際、Golf8 R Variantは7よりも明らかに良くなっている。特に中音域の歌声は聞こえも良くなり、音場のバランスも改良されている。
これといった欠点はないものの、感動レベルまで求めるのあれば、やはり高音域の伸びやかさが欲しくなる。仮に純正ツィーターをより高性能な製品に交換すれば高音は強化できるかもしれないが、高音の直進性が目立ることで音場が左右にセパレートし、スピーカーの存在が意識されるような音響感となりそうだ。
そこでお薦めしたいのがレイヤードサウンドの装着である。独自の音響デバイス「サウンド・ドライバ」はその大きさから一見するスーパーツィーターのように思われるが、じつは800〜20KHzまでの周波数帯域の音を、様々な角度で、かつ広範囲に広げることを可能にする。
今回施工した4チャンネルセットでは左右のAピラーに加え、ルーフラインイングの両サイドにもサウンド・ドライバが内蔵されており、車室全体が音響装置となる。
現実の空間を音がどのように伝播していくのか、その振る舞いに注目し、車室内でそれを再現していくアプローチは非常にユニークだが、中高音域の音の伸びやかさは感動的。レイヤードサウンドをOFFNにした瞬間、歌声と演奏がどれほど一体になって聞こえてしまっていたか、改めて気づくことだろう。